手作り絵本

手作り絵本とは、文も絵もすべて自分で作り、自分で製本したもの。
基本的に出版されている絵本を真似して写したりしたものは、手作りとはいえません。

日本に住んでいる私達のほとんどが、大量生産や大量消費の枠組みの中で暮らしています。
その中で、時間的にも空間的にも利便さに追いこまれています。
日用品はもちろん食品に至るまで、利便追求のために開発されたものが多いような気がします。
よって、私達は物質的機構の中に飲み込まれて、人間の存在も見失いがちになってきているように感じます。
この世の中での“手作り”というものは、マスプロ商品により人間喪失への反作用として生まれたものではないのでしょうか?
本来手作りされたものには、作った人の心がこもっていて、素材がもつ本来の価値が十分に活かされているのではないでしょうか?
人間性回復への期待が、手作りされたものに寄せられているのです。

自己表現としての手作り本によって、作者は自己を客観的に認識することができます。
ゆっくりとページをめくって自分の作品を読むとき、作品を通して自己を読み取ることができます。
作品と言うものは、描画や構成だけで語られるばかりか、その作品全体を通して、背後に見える作者の気持ちまでも語ってくれるのです。

手作りする以上は、上手な絵で表現したいというのは当たり前。
しかし、下手は下手なりの良さがあるのだと開き直る気持ちが重要。
そればかりにこだわらないことが、手作りの第一歩でもあります。
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